第3位
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1993年 ナリタブライアン(南井克) |
この頃のナリタブライアンはまだ着順が安定していない時期。
勝ちと負けを繰り返している状態だった。
前走は京都3歳Sでレコード勝ち。
続くこの朝日杯では、大外から先団を捕らえると
たちまち後続を引き離す圧巻の内容。
二着に3馬身半・三着にさらに4馬身突き放した。
初めての連勝はここまでに留まらず、日本ダービーまで続いていった。 |
第2位
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1997年 グラスワンダー(的場均) |
大外をブン回し、かなりの距離ロスを生じさせながらも
まくってまくって先頭に並びかける。
直線を向くと、なんだかとても楽しそうに走っているように見えた。
前足を高く上げ、テンポ良く地をはたき、
ドラムを華麗に叩いているような走法。
伸び伸びとした優雅な走り方で、
驚愕のレースレコードを叩き出した。
翌年は故障に苦しむが、一年後の同じ中山の舞台で復活を果たす。 |
第1位
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1976年 マルゼンスキー(中野渡) |
ヒシスピードにハナ差まで迫られる大失態を演じた前走。
いや、そのレースは勝っているのだから
本来何も問題ないはずなのだが、
この朝日杯を鑑賞してしまうと、前走が大失態に見えてしまうのだ。
序盤から飛ばしに飛ばして、6頭立ての馬群はかなりの縦長に。
逃げるマルゼンスキーはスピードに物を言わせて
直線に入っても、さらに後続との距離を広げる。
無尽蔵のスピードは、ついこの前ハナ差だったヒシスピードに
「大差」をつけての完勝。
常に脚部不安を持っていた彼にとって
これが80%の出来で走っていた、というのだから恐れ入る。 |