メイヂヒカリは小柄ながらも、サラブレットの手本となるべき見事な体をしていたことでも有
名である。故障で皐月賞・ダービーは回避したもの、菊花賞で同期のダービー馬オートキツ
を10馬身以上引き離し、年度代表馬に選ばれたダービー馬を差し置いて昭和30年度の最
優秀3歳馬に選ばれた。
古馬になっても、天皇賞をタイレコードで快勝。引退レースに選んだのは、第一回中山グ
ランプリ(現有馬記念)。このレースには、ハクチカラ・ダイナナホウシユウ等を含む、クラシッ
ク馬の勢揃いとなる豪華なメンバーが出走したものの、レコードでこれらの馬たちを退けた。
蝦名騎手曰く、「武田文吾調教師はシンザンをナタと表現しておられたが、そういう感じか
らいえばメイヂヒカリは日本刀、それも古刀の味があったのではないか。斬れ味の冴え、手
応えなど・・・。だから、反面にもろいところがあった。」 ちなみに負けた5レース中、3レース
が万馬券となっている。
種牡としてはあまりいい子は出せなかったものの、ブルードメアサイアーとしては年度代表
馬・名牝トウメイを出している。 |