4年連続リーディングサイアーのテスコボーイを父に、ハイペリオンの3×4という「奇跡の血
量」が実現するソシアルバターフライを母とし、良血中の良血馬として生を受けた。腰に不安
があり、デビューは明け3歳となったが、デビュー戦は天性のスピードに物を言わせて逃切
り。さらに楽勝を続け、その期待のまま、関西の星といわれたテンポイントらを下し無敗で皐
月賞を制覇。
ダービーではクライムカイザーの出し抜けに喰らい、秋は綺麗なスタートを切ったものの、距
離が長い菊花賞で3着に退いたが、有馬記念では再びライバル・テンポイントに完勝し、年度
代表馬を勝ち獲る。4歳で再び宝塚にてテンポイントを下し、高松宮杯やオープンでぶっちぎ
り。最後の有馬記念では、永遠のライバル・テンポイントとの熾烈なマッチレースを繰り広げた
が惜しくも敗北。
引退し種牡馬入りする際、飛行機で北海道へ輸送され、競馬界で大きな話題となる。その
期待に応えるように、数々の重賞ウイナーを世に送り出し、名種牡馬としての名を確かなもの
にした。アラホクトウ・シスタートウショウなどのクラシックホースも出したが、何といっても彼の
産駒を代表するのは、四冠馬ミスターシービーである。 |