【レース概要】
JRAの競争体系はイギリスを模範としているが、イギリスの最高峰レースがダービーな
ら、日本ダービーも日本競馬の最高峰として認識されている。すべてのサラブレット・馬
主・騎手・調教師・生産者・・・、昔も今もホースマンの憧れの舞台である。「ダービーを制
するのは、一国の宰相になるよりも難しい。」という格言さえある。世間的な注目度も非
常に高い。一時期フルゲートが多く、若いファンには目を疑うような超多頭数で行われ、
「最も運のある馬が勝つ。」とも言われた。
牡馬三冠レースの2戦目という役割もあるが、やはり皐月賞・菊花賞の2レースと比べ
ても断然特別であり、名実共にナンバーワンを決めるクラシックレースと言った方が、この
レースの存在意義に合っている。
現存するGTレースでは最も古い歴史を持つ「競馬の祭典」日本ダービー。目黒競馬場
での開催に始まり、3回目から東京競馬場に移動。それからは全て府中の2400mで行
われてきた。'01からは外国産馬にも開放され、騙馬以外の全ての3歳馬に出走する機
会が与えられた。'07はダービー馬を父に持つ希代の名牝が、歴史的な優勝を成し遂げ
たが、例年は3歳牡馬による頂上決戦として認識されている。
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