【レースの傾向】
'08から舞台設定が大きく変わり、データが揃っていない。その上、阪神競馬場改修が行われダート2000mが新設されてから、オープン中距離戦は全てそのコースを使用。1800mコースを用いた3歳以上の重賞競争はこのレースしか行われていないので、コース分析に関わることは、その点を踏まえていただきたい。
ブリダーズカップ直後の開催なので、外国の強豪ダート馬が進出してきた例自体が少ない。JC同様、本場のダートとはかなり馬場質が異なるので、自国での実績と直結しない可能性が高い。実際に、夏場から交流重賞を勝ち負けしてきた、実績のある日本馬が圧倒的に優勢だが、パワータイプでタイムにこだわらない人気薄の外国馬は要注意だ。
スタート直後に急坂を上がるため、距離以上にスタミナが求められる。あとは最後の決め手と、小回り適正か。ブライアンズタイム系の先行馬はチェックしておきたい。
≪レース観戦のポイント=コース取り・展開≫
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●人気馬の信頼度(過去10年)<2・3番人気馬が苦戦>
1番人気【5-3-2-0】
2番人気【0-0-1-9】
3番人気【0-0-0-10】
4番人気【2-0-1-7】
5番人気【1-1-0-8】
1番人気馬の信頼度は高く、勝率は5割、100%の確率で馬券に絡んでくる。しかし2番人気は全部着外・3番人気も二着が1回だけと、酷い成績だ。従ってヒモに穴馬が絡み、連勝・3連勝馬券は結構な配当がつくことも多い。 |
●年齢(過去10年)<5歳中心>
3歳【2-1-3-21】
4歳【2-3-1-28】
5歳【4-4-1-33】
6歳【2-2-3-22】
7上【0-0-2-24】
5歳馬が4勝二着4回と頭一つ有利。続いて3・4・6歳がほぼ横並びで続く。さすがに7歳以上になると戦績が落ちる。 |
●脚質(過去3年・阪神移行後)<基本は先行有利>
逃げ【3-0-0-1】
先行【1-0-1-15】
差し【0-1-3-20】
追込【0-3-0-14】
道中落ち着く傾向があり、コーナーを4つ廻り、直線が短いこのコースでは、一般には先行馬が有利だ。ただし、クラスが上がるごとに差し脚がハマる傾向にあり、強引なマクリも通用することがある。従って京都ダート1800より癖が無く、GTなら展開次第でどの脚質でも対応できそうだ。 |
●枠順(過去3年・阪神移行後)<基本は中央より内枠が有利>
1枠【1-0-0-7】
2枠【1-0-0-7】
3枠【0-1-2-5】
4枠【0-0-0-8】
5枠【1-1-1-5】
6枠【0-1-1-6】
7枠【0-1-0-6】
8枠【1-0-0-7】
それほど1コーナーまでの距離は短くない。スムーズに内に入って距離ロスを抑える作戦が有効であり、外枠の馬は外を回され続けると損だ。ただ、外から馬が被せてくるので、出っ端が悪い馬が内に入るとたちまち包まれてしまう懸念もある。 |
●臨戦過程(過去10年)<JBCクラシック・武蔵野S組優勢>
JBCクラシック【3-6-4-26】
武蔵野S 【2-2-2-32】
みやこS 【1-1-1-6】
ドラール賞 【1-0-0-0】(フランス)
銀蹄S 【1-0-0-0】
ステップレース別では、ダート中距離の本道を進んできたJBCクラシック組と、武蔵野Sで急浮上してきたグループが主流。条件戦から進んできた馬は、1番人気で勝ってきたような馬で無いと難しい。 |
●牝馬(過去10年)<実績なし>
【0-0-0-8】
近年、強い馬がいないこともあり、まだ馬券に絡んできたことは一回も無い。 |