【'12までのレースの傾向】
最近の東京コースは、最後の直線の内外の馬場差が年々変わっているので、このレースまでの東京芝コースの馬場を正確に見極めることが必要。特に最後の直線でのコース取りが大きなポイントになり、それに伴って枠順の優劣も変わってくる。各年、その特徴が明暗を分けている。そういう意味では、ジョッキーの手腕も問われるレースであると言えそうだ。タイムや流れは年々厳しくなってきて、より底力の有る無しが勝ち負けを支配することになり、それによって人気馬の好走も増えてきた。GTとしての格式をだいぶ備えてきた印象だ。
基本的に前走連対を果たしている調子良さが重要で、それ以外では牡馬混合のレベルの高いレースを走った馬なら対応できる。ただ前走二桁着順からの巻き返しは難しい。
≪レース観戦のポイント=道中の位置取り・決め手≫
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●人気馬の信頼度(過去7年)<普通>
1番人気【2-2-0-3】
2番人気【2-0-0-5】
3番人気【0-1-2-4】
4番人気【1-0-2-4】
5番人気【1-0-0-6】
開設直後1番人気の馬が相次いで惨敗したが、その後はしばらく連対が続き、信頼度は上がってきた。しかし2・3番人気がいまいち。馬連配当は230円から30740円まで年によってバラバラで、堅いとも荒れやすいとも言えない。 |
●年齢(過去7年)<4・5歳が有利>
4歳【5-6-3-53】
5歳【2-1-2-27】
6歳【0-0-2-17】
7歳【0-0-0-6】
8上【0-0-0-1】
出走頭数が多いこともあるが、4歳馬が優勢。続いて5歳馬が2勝。6歳以上の馬は3着までで2頭。単純に若い馬が有利。 |
●脚質(過去7年)<フラット>
逃げ【0-1-1-5】
先行【2-3-2-18】
差し【5-2-2-46】
追込【0-1-2-35】
落ち着いた流れでは先行馬が有利で、厳しい流れになると決め手のしっかりした馬が力を発揮する。数字的には平均化しているが、馬場状態と展開によるところが大きい。 |
●枠順(過去7年)<フラット>
1枠【1-2-3-8】
2枠【1-1-1-11】
3枠【2-0-0-12】
4枠【0-0-0-14】
5枠【0-1-1-12】
6枠【2-0-0-12】
7枠【0-1-1-18】
8枠【1-2-1-17】
施工当初は、仮柵が設けられた馬場の内が若干有利だったようだが、年々外枠の馬の好走馬も出てきて差がなくなっている。 |
●臨戦過程(過去7年)<短距離重賞から>
マイラーズC 【2-0-1-6】
阪神牝馬S 【1-3-2-36】
中山牝馬S 【1-1-2-7】
ドバイDF 【1-1-0-0】(UAE)
ダービー卿CT 【1-0-1-2】
最も有力なステップは、春に移行された阪神牝馬S。それからマイラーズCや中山牝馬S。開設当初は前走マイル以下からの好成績が目立ったが、最近はマイル以上からが有利な方に移行してきている。福島牝馬Sからは勝ち馬が出ていない。レース間隔は中3週から8週の、詰まり過ぎず開き過ぎずぐらいが良い。 |